サーキュレーターが並ぶ家電売り場=松江市乃白町、100満ボルト松江本店
サーキュレーターが並ぶ家電売り場=松江市乃白町、100満ボルト松江本店

 連日厳しい暑さが続く山陰両県で、冷房器具や冷感商品の売れ行きが好調だ。家電量販店ではエアコンと併用する扇風機やサーキュレーターの販売が大きく伸長。外出自粛や運動不足による夏バテも懸念される中、スーパーは健康に良いとされる飲食酢を売り込み、来店客が続々と買い求める。
 家電の100満ボルト松江本店(松江市乃白町)は、エアコンの売り上げは前年並みだが、サーキュレーターが前年比6~7割増と伸びる。福間貴昭副店長(38)は「家に居る時間が長く、エアコンとの併用で電気代を抑えようと購入する人が多い」と話す。
 据え置きの扇風機も売り上げが3割増と好調で、コロナ対策として換気効果も期待され追い風を受ける。今年の傾向として室温と湿度を感知して熱中症の危険を光と音で知らせる機能付きなどが売れ筋という。
 手軽に涼しさを体感できる商品として、米子しんまち天満屋(米子市西福原2丁目)の雑貨店ロフトは特設コーナーに約40種類の冷却スプレーを並べた。担当者は「暑い夏を快適に過ごすためのアイテムとして例年注目度は高い」と語る。
 イオン松江ショッピングセンター(松江市東朝日町)は夏バテ対策で飲料酢を取りそろえる。コロナが長期化し、外出自粛や運動不足による筋肉量の低下で、体の適応力が追いつかないまま酷暑にさらされ、体調を崩すケースがあることに着目した。
 筋肉増強や免疫力向上に効果があるとされるアルギニン配合の飲食酢など約30種を展開し、客の反応は良好。小倉通彰店長(58)は「酢は体の調子を整えるものとして昔からなじみがあり、暑い夏を過ごすのに非常に効果的」と購入を呼び掛けた。
(金津智也)