町内を練り歩く園児たち=雲南市大東町大東
町内を練り歩く園児たち=雲南市大東町大東

 雲南市大東町大東の大東保育園の園児が6日、スイカをかたどったちょうちんが乗るみこしを担ぎ、町を練り歩いた。夏の風物詩で同日予定された「大東七夕まつり」が新型コロナ禍で2年連続の取りやめとなった中、独特の掛け声とともに行進し一帯を元気づけた。

 浴衣や甚平姿の年長24人は、直径60センチと35センチの「西瓜提灯(すいかちょうちん)」みこし6基を肩に乗せた。みこしの担ぎ方の指導を受けた「北町西瓜提灯作りの会」のメンバーと一緒に、近くの公民館までの約300メートルを「テンテコテンの七夕さん」との掛け声を響かせながら太鼓の音に合わせ歩いた。

 植田仁君(5)は「歩くのが楽しかった」と話した。

 祭りは戦国大名の尼子氏と毛利氏の戦乱の終わりを祝い、1574年に始まったとされ、400年以上の歴史がある。 (狩野樹理)