
―2024年8月に代表取締役社長に就任されました。
1938年の創業以来、土木、建築、そして上下水道インフラ事業へと事業を拡大してきましたが、さらにそれらの枠を超えて、高度化・多様化・複雑化し続ける社会や顧客の課題に対して、「先を行く、他と違う、心動かす、どこか新しい価値」を追求して、新たな取り組みや新たな事業、新たな市場に挑戦し、企業としての新たなステージを目指していきたいと考えています。
―建設現場の生産性向上の取り組みを顕彰する国土交通省の「インフラDX大賞」で受賞するなど、情報通信技術(ICT)活用の取り組みが評価されています。
10年以上前からICT活用の必要性を感じ、業界でも先駆けて取り組んできました。工事内容や現場の施工状況を3次元データで表示することで、事前に問題点が把握できるほか、確認作業の負担が減るなどして施工効率が大幅に上がったと実感しています。現場から「これがやりたい」という積極的な声も多いので、新しい発想を実現しやすい環境を整えたいと考えています。

―人員確保が重要な課題です。
建設業界でも、担い手の減少や離職率の高さが課題となっています。幅広い人材を確保するため、弊社は文系、理系を問わずに採用し、異業種からの視点も必要なので、中途で未経験の人も募集していきます。若者に建設業を選んでもらうためにさまざまな取り組みを進めていきます。
―人材育成をはじめ、新たな取り組みをされています。
若手からベテランまでが意欲的に学んでもらうため、独自のeラーニングシステム「カナツアカデミー」を実施するなど社員の育成を強化しています。社員が講師となり、より実務に近い形で学ぶことが可能です。社員の発想は新サービスにもつながっていきます。その他、本社のリノベーションにも着手しており、今秋に完成予定です。今後も「価値創造企業」を目指し挑戦を続けてまいります。


自ら考え、行動できる人を求めています。学んできた分野は問いません。大切なのはやる気と挑戦する姿勢です。当社では、成果を上げた若い人も積極的に登用します。自分の力を試したい方、一緒に未来を築きましょう!
金津式彦=三重県津市出身(51歳)2024年に現職に就任。
三重県津市で生まれ、大阪で育ちました。幼少期に島根へ引っ越し、その後も父の仕事の都合で兵庫や三重など各地を転々としました。東京の大学に進学し、アパレル企業に就職。のちにカナツ技建工業に入社しました。趣味はエレキギターで、自宅には防音室を設けています。
