
―年間売り上げが55億円規模の会社となりました。
ここ数年で島根県外の4企業を合併・買収(M&A)しました。2024年は岐阜県で安全用品などの開発や販売をする企業を買収し、グループ会社を含めて約千人を雇用する企業に成長しました。25年度は本業の警備業に加え、グループ会社と連携した電子商取引(EC)事業にも力を入れます。事業を拡大し、30年には売り上げ100億円の企業を目指します。警備会社で100億円の会社となれば全国でも十本の指に入ります。そこをあらためてスタート地点とし、島根から全国をけん引する企業へと成長していきたいと考えています。
―今後の道筋は。
EC事業に力を入れるため、商品開発などを行う「K&F事業部」を本格始動させます。企業向けEC事業を中心に全国に向けて営業展開をしていきます。具体的にはECサイト「ナナイロベース」を立ち上げ、看板や三角コーンなど自社グループの商品や警備サービスもパッケージ化して販売します。
警備は人工知能(AI)やドローンなどを使って人材を省力化します。新たなビジネスとして、警備する現場全体をトータルでプロデュースします。ワンストップで顧客の安全に最後まで寄り添い、全国規模でビジネスを広げます。

―地域貢献として、eスポーツの普及にも力を入れています。
若手社員の新規雇用を目的に始めた事業ですが、立正大淞南高校や地元の高齢者と一緒にゲームをする機会も増えています。eスポーツを高齢者の認知症予防や不登校の子どもたちの支援に生かし、地域貢献として「心の安全」を提供します。
―りそなBリーグ1部(B1)の島根スサノオマジックのトップパートナーとなりました。
島根を代表するトップチームと連携することでさらなる企業のPRにつなげたいと考えています。松江市出身のプロボクサーで世界戦に挑戦する意向を示している三代大訓選手も応援しています。


私たちは山陰そして島根県に本社を置く会社です。
よく地方だからどうせ無理、田舎だから難しいという言葉を様々な場面で聞きますが、私はそうは思わない、今の時代はDXなどによって仕事の環境が大きく変化しています。
必ず都会でなければ成功できないという時代ではないと思います。むしろ地方にこそチャンスはあるし、地方から全国へ発信も十分出来ると思います。
いまの若い皆様は小さいときからデジタルに触れるのが当たり前の世代だと思います。
だからこそ、これからの時代は皆様が主役だと確信しています。
共に新しい時代を駆け抜けて行きましょう。
後長 佑 島根県出雲市出身(38歳)2020年12月に代表取締役社長に就任
趣味は多彩でボクシング、筋トレ、ドライブ、ソフトテニス、カードコレクターなど。
最近2~3年は主にカメラ(撮影・編集)にはまっています。
趣味を通じて様々な価値観が得られ、ビジネスにも多彩な趣味が活かされていると感じています。
