どうすれば人は「分からなさ」を楽しめるようになるのか。本能的に同質性を求めてしまう人間にとって、かなりの難題だ。この点、落語家で作家の立川談四楼さんは「笑い」に一つのヒントを見いだす。

 「今の社会はグレーゾーンを許容しませんよね。それに比べて、落語はすべてグレーゾーンです。道楽者も酔っぱらいもほら吹きも、みんなで面白がって、排除しない」

 そこ...