陶芸作家(左)と会話しながら作品を選ぶ来場者=松江市大庭町、出雲かんべの里
陶芸作家(左)と会話しながら作品を選ぶ来場者=松江市大庭町、出雲かんべの里

 陶芸や木工など山陰地方にゆかりのある工芸作家の作品を展示販売する「丘のクラフト展」がこのほど、松江市大庭町の出雲かんべの里であった。来場者は作品を手に取ったり、ワークショップに参加したりして手仕事の魅力に触れた。

 作家の活躍の場をつくろうと、作家らでつくる実行委員会が開き12回目。毎年千人以上が来場する人気イベントで、陶芸、金工、染織、漆芸など21工房が出展した。

 来場者は作家本人から直接、作品の説明を受けながら展示スペースを巡り、お気に入りの品を探した。イタリアの牛革をはさみやカッターで裁断してキーホルダーにする体験や飲食物の販売もあり、にぎわった。

 友人と訪れ、猫の絵があしらわれたコーヒーカップを購入した雲南市三刀屋町三刀屋の自営業太田鈴子さん(69)は「それぞれの作品に作家さんの個性が出ていて、見ていて楽しい」と笑顔で話した。(山本泰平)