バイオリン奏者の周防亮介さんと共演する広島交響楽団=出雲市塩冶有原町2丁目、市民会館
バイオリン奏者の周防亮介さんと共演する広島交響楽団=出雲市塩冶有原町2丁目、市民会館

 広島交響楽団の第32回島根定期演奏会がこのほど、出雲市内であり、国内外のコンクールで優勝や入賞の受賞歴があるバイオリン奏者・周防亮介さんと楽団の共演に、約700人が聞き入った。市内での同楽団定期演奏会は24年ぶり。

 「作曲家二人展」と題した演奏会では、チャイコフスキーのバイオリン協奏曲と、ドボルザークの交響曲第9番「新世界より」を披露した。同楽団の元正指揮者で、国内外のオーケストラで活躍する飯森範親さんが指揮した。

 バイオリン協奏曲では、周防さんがソロでバイオリンを繊細に演奏し、聴衆を引き付けた。交響曲の力強い演奏が終わると、会場は拍手に包まれた。

 ピアノ講師の松田美紀さん(63)=出雲市今市町=は「丁寧かつダイナミックな表現で楽しませてもらった」と満足した様子だった。

 同楽団は日本オーケストラ連盟の加盟楽団体で、島根県内で定期演奏会を毎年開く。来年は松江市で開催する予定。(片山皓平)