益田市白上町、中西中学校で27日、広島市を拠点に活動するプロオーケストラ・広島交響楽団が出前公演した。ベートーベンの「運命」で幕開けし、なじみ深い曲を次々と披露し、地元の小中学生らが美しい演奏を楽しんだ。
文化庁の舞台芸術等総合支援事業(学校巡回公演事業)に同校が採択されて実現した。中西中の全校生徒45人をはじめ近くの中西小、桂平小の児童ら約120人が演奏を聴いた。
弦楽器、木管楽器、金管楽器、打楽器の総勢74人がホルストの組曲「惑星」のうち「木星」やアンコールの「八木節」を含めポピュラーな6曲を披露した。
ファゴットやハープなどの楽器紹介や指揮者体験コーナーもあり、子どもたちはオーケストラの魅力に触れた。
中西中の吹奏楽部副部長、3年嘉藤碧依(あおい)さん(14)=バリトンサックス担当=は「迫力がすごかった」と話し、桑原未莉(みり)さん(14)=クラリネット担当=は「普段、オーケストラの演奏を生で聴く機会がないので新鮮だった」とほほ笑んだ。
(中山竜一)