松江市が合併20周年などを記念して公募していた「ゆるキャラ」のデザインをこのほど、発表した。25日から5月25日まで、市公式LINE(ライン)で愛称の公募を行い、秋ごろのお披露目を目指す。
市内の絵本作家えちがわのりゆきさんがデザインした。宍道湖のシジミを耳と顔にし、松江城の屋根を頭にかぶったキャラクターで、八雲をイメージしたふわふわの尻尾が特徴。宍道湖の夕日が描かれた抹茶色のTシャツを着ている。
応募があった714作品のデザインの中から、学生やクリエーターなどでつくる選定委員会の1次審査で10作品に絞り、3月上旬までに市内外の住民による投票を踏まえ、同委員会の2次審査で決めた。
選定委員からは「おっとりしたところが親しみやすい」「トレンドに合う、可能性が感じられるデザイン」と好評だった。えちがわさんは取材に対し「地元の人にわが子のようにかわいがってもらい、市外の人にゆるキャラを通して松江市に興味を持ってほしい」と話した。
市は広報での活用のほか、着ぐるみ制作やグッズ展開の活用も視野に入れる。
(堀尾珠里花)