島根県津和野町麓耕地区で、風物詩のこいのぼりが元気に空を泳ぎ始め、地域住民や観光客の目を楽しませている。
麓耕地区は約1万5千本のツツジが植わる。この時期、青野山の麓で水田ののり面が真っ赤に染まる。
こいのぼりは地区住民が子どもたちの成長を願い、家庭で使われなくなったものを譲り受け、毎年掲げている。
今年は住民25人が協力してロープを張り、こいのぼりを引き上げる作業に汗を流した。見頃を迎えたツツジの花々の上で色とりどりの約80匹が舞っている。6日ごろまで泳ぐ姿を見ることができる。
益田市から親子で訪れた中川智彦さん(46)は「こいのぼりが上がるとうれしい。この景色を毎年楽しみにしている」と喜んだ。(岡野優衣)