ゴールデンウイーク(GW)が始まった26日、山陰両県は晴天に恵まれた。多くの家族連れらが屋外に出かけて、見頃を迎えたボタンやツツジを観賞し、春の行楽を楽しんだ。
約5万本のツツジが咲く中国地方屈指の名所・三隅公園(浜田市三隅町三隅)で26日、「三隅のつつじウイーク」が始まった。来場者が見頃を迎えた色とりどりの花を楽しんだ。
ツツジをPRしようと、浜田市や地元のまちづくり推進協議会などでつくる実行委員会が主催。隣接の三隅神社によると、終戦後に初代宮司が戦死者を慰めようと手植えしたのが始まりで、共感した町民が植え広げたという。
花の開花は例年並みで26日時点で一部見頃を迎え、5月に入ると全盛期になる見込み。それでも26日は散歩日和の晴天で、来場者が次々と山の斜面に咲き始めた白や紫、ピンクの花を見て楽しんだ。島根県川本町川本の主婦、本山千津子さん(67)は「花が一つ一つ大きい」とうれしそうだった。
三隅神社の白澤和朋宮司(60)は「ツツジに込められた反戦の思いを感じながら見てほしい」と話した。つつじウイークは5月6日までで、27日午前10時から特産品販売などのマルシェのほか、5月3~5日には三隅神社の例大祭や石見神楽公演がある。
(宮廻裕樹)