ツル科の鳥は世界で15種が知られ、日本では7種の姿を見られる。その一つ、日本を越冬地とする渡り鳥、マナヅルの個体数減少が懸念されている。繁殖地のモンゴルでは湿地の消失や水質汚染の脅威にさらされ、日本では特定地域への過度の集中で感染症発生時の大量死のリスクが高まっている。いま必要なのは繁殖地の環境保全と越冬地の分...