「組写真」に見入る来場者=雲南市木次町寺領、ワイナリー奥出雲葡萄園地下ギャラリー
「組写真」に見入る来場者=雲南市木次町寺領、ワイナリー奥出雲葡萄園地下ギャラリー

 雲南市木次町寺領、奥出雲葡萄園地下ギャラリーで、複数の写真で心象風景を表現する「組写真」の展示会が開かれ、風景や祭りなどの作品が来場者の目を引いている。31日まで。

 出雲市斐川町直江の写真家・古川誠さん(72)の指導を受ける写真愛好家集団「斐川写真塾」(錦織淳代表)が毎年開催している。今回は会員ら10人が12作品計57枚を展示した。

 「記憶」と題した作品は、道ばたの三輪車や部屋につるしたてるてる坊主、椅子に置かれた赤いランドセルなど写真4枚で、子どもの思い出を表現した。ヨーロッパで撮影した写真9枚を並べた「街角」といった作品が展示されている。

 JR木次線のトロッコ列車「奥出雲おろち号」に手を振る人などを捉えた6枚組の作品「さようなら」も展示され、来場者は懐かしそうに見ていた。

 古川さんは「写真を見て共鳴してもらえる部分があると思う。自らの記憶をよみがえらせながら楽しんでほしい」と呼びかけた。

 入場無料。13、20、27日は休園。(福間崇広)