人気児童書「かいけつゾロリ」シリーズの作者原ゆたかさんは、35年以上にわたり読者の心をつかみ続けてきた。いたずらの王者を目指すキツネのゾロリと、双子のイノシシ、イシシとノシシらが繰り広げる手に汗握る大冒険のストーリーは、ページをめくる手が止まらなくなり、本が苦手な子どもたちにも支持されている。シリーズは2022年、「同一作者によって物語とイラストが執筆された単一児童書シリーズの最多巻数」としてギネス世界記録にも認定。そんな作品を生み出してきた原さんの「人生の転機」となったのは、若き日のある挫折だったという。(共同通信=竹田健...