2020年の子牛の平均価格が全国1位となった県中央家畜市場の競り
2020年の子牛の平均価格が全国1位となった県中央家畜市場の競り
2020年の子牛の平均価格が全国1位となった県中央家畜市場の競り

 鳥取県は2030年まで10年間の和牛振興計画案をまとめた。17年の全国和牛能力共進会で県基幹種雄牛「白鵬85の3号」の子牛が「肉質日本一」に輝いた実績をより生かせるよう、繁殖雌牛や子牛、肥育牛を6~7割増しにして生産基盤を強化する目標を設定。梨やカニと比べ、まだ低い認知度を高めて「『和牛と言えば鳥取』と呼ばれる産地を目指す」と掲げた。 (藤井俊行)

 鳥取和牛は、17年全共で「肉質日本一」の看板を得て評価が上昇。20年には子牛市場の平均取引価格が全国103市場で初の1位となった。一方で、同年の子牛市場での取引頭数は2344頭と少なく、46位。産地としては頭数が少ないのがネックで、生産基盤の強化が急務となっている。

 また、県が都会地住民らを対象に毎年行う特産品の認知度調査で、19年のデータを例に取ると「鳥取和牛を知っている」との回答はわずか4・8%。「二十世紀梨」の59・6%、松葉ガニなど「カニ」の31・1%に遠く及ばない。

 振興計画案は「遺伝資源管理」「生産」「和牛改良」「加工流通販売」の4部門で現状や課題を分析。

 生産面で、19年の実績に対する30年の達成目標は、4089頭の繁殖雌牛を7千頭に▽2419頭の和子牛競り上場頭数を4200頭に▽3066頭の肥育牛出荷頭数を5千頭に|などと掲げた。

 販売面の目標は、4・8%の認知度を30%に▽10トンの輸出量を50トンに|などと設定。具体策では、贈答品など特別な食材として位置付け県民に愛される特産品として定着させる▽特長の明確化や、新たなおいしさ基準の研究開発ーなどを盛り込んだ。

 3月末までに計画を策定する。内容は、5年に一度の全共開催をめどに見直す考えだ。