出雲工業高校が4月から運用を始める溶接シミュレーター〓(?)出雲市上塩冶町
出雲工業高校が4月から運用を始める溶接シミュレーター〓(?)出雲市上塩冶町

 出雲工業高校(出雲市上塩冶町)が、仮想空間で溶接の練習ができる装置、溶接シミュレーター(バーチャル溶接機)を導入した。実際に溶接機を使った場合より安全性が向上し、材料費などの経費削減も期待できる。新年度より運用を始め、技術向上につなげる。同校によると全国の高校で初めての導入という。 (松本稔史)

 溶接シミュレーターは、アメリカのメーカーの商品で、総事業費は約1300万円。国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用した。

 同校では機械科、電子機械科の生徒たちが溶接技術を学び、現在、4台の溶接機を活用。4台とは違う部屋に設置することで「密」を避け、デジタル機器導入による練習機会の増加を図る狙いで取り入れた。

 装置は、ヘッドセットと練習用トーチ、モニターなどで構成。ヘッドセットを装着した対象者は、建設工事現場や工場内といった仮想空間でのさまざまな溶接シーンで対象金属の溶接を体験する。溶接時の音も流れる。

 状況はモニターに映し出され、終了後に状況を見て改善点を確認できる。

 既に体験した機械科2年の舟木一真さん(17)は「実作業では音や光(炎)の出方などを頼りに作業を進める。新装置もほぼリアルで、分かりやすい」と話した。