石見神楽を市内外に発信しようと、多彩なイベントで盛り上げる「MASUDA石見神楽WEEK」が11日、始まった。神楽の衣装をまとった社中メンバーが市内を練り歩き、18日まで8日間開催されるイベントの幕開けを華やかに彩った。
益田市有明町のグラントワで開幕した後、きらびやかな衣装の舞い手や子ども、市民らたち約300人が同市常盤町のキヌヤ益田ショッピングセンターまで約600メートルを練り歩いた。
自作の神楽面をまとい行列に参加した明星保育園の森原涼仁さん(4)は「神楽は格好よくて大好き」と話した。
市内の神楽社中のメンバーや応援企業などでつくる実行委員会(神田惟佑委員長)が企画し、5回目。期間中は市役所や店舗など22カ所で衣装を展示するほか、衣装をまとった社中メンバーが市内14カ所で子どもの登校を見守るなど、石見神楽をアピールする。
最終日の18日は、歳末恒例の市内外12社中が集結する石見神楽共演大会をグラントワで開く。酒呑童子征伐を描く「大江山」や「羅生門」、益田市に伝承が残る万葉歌人・柿本人麻呂にちなんだ「柿本人麿伝」などの演目が堪能できる。
(堀尾珠里花)