特殊詐欺被害を未然に防いだとして安来署は12日、安来市安来町、ローソン安来南城谷町店のアルバイト店員、田口真美さん(34)と同、永島美佳さん(45)に感謝状を贈った。
同署などによると4月4日午後、常連の70代男性が来店し、電子マネー5万円分のカード購入方法を田口さんに尋ねた。
男性は日頃、電子マネーを購入しておらず、会話の中で「パソコン」「ウイルス感染」という言葉が出た。特殊詐欺ではないかと直感した田口さんは永島さんと一緒に男性の話を聞いた。2人は特殊詐欺被害を防止するため島根県警が配布する「電子マネー販売確認シート」を参考にした。
確認事項の「パソコンウイルス感染の支払い等に利用する」に該当し、詐欺と確信。同署に通報した。
川岡浩之署長から感謝状を受け取った田口さんは「これからもお客さまが詐欺被害に遭われないよう対応したい」とし、永島さんは「来店者とコミュニケーションをとることを今後も心がけたい」と話した。(中山竜一)