益田市のNPO法人・防災支援センター(桂木正則代表)がこのほど、市内で災害訓練や避難の心得についての勉強会を開き、参加者は万一に備えた。
防災支援センターは市内の自主防災組織の活動を支援する。勉強会は能登半島地震の発生を受けて企画した。元自衛官で市危機管理監を務めた桂木代表(72)=益田市東町=が講師となり、災害の種類や地域によって異なる避難の心得、訓練方法を紹介した。
桂木代表は避難訓練は洪水土砂災害と津波災害で内容が異なると説明。「地区によって災害リスクが違う。緊急度の高い訓練から優先実施してほしい」と呼びかけた。
実際の避難では、災害発生時間が予測できない洪水土砂は早めの避難を周囲に呼びかけ、1人ではなく少人数でまとまっての避難を重視。災害発生までの時間が短い津波は1人でもすぐに逃げるべきだとした。
参加した益田市多田町の自主防災会に所属する西迫洋暢(ひろのぶ)さん(65)は「地元でも洪水土砂の危険性がある。訓練を継続することが重要だと感じた」と話した。(堀尾珠里花)












