松江城で発生させる雲海のイメージ(松江市提供)
松江城で発生させる雲海のイメージ(松江市提供)

 松江城天守が2015年に国宝指定されて10周年になるのを記念し、国内最大級の人工雲海を発生させる「八雲立つ 雲海松江城」が6月下旬に始まる。プロジェクションマッピングや立体音響の演出も加え、新たな城の魅力を味わえる。

 特殊なノズルで噴霧した水滴で人工雲海を作り、城内の馬溜から天守の下までを包む。天守には柱など内部映像を映し出し、水の都松江をイメージした音楽を全方位から聴けるようにする。

 開催日は6月28日~8月17日の土、日曜日、祝日(水郷祭のある8月2、3日を除く)と、国宝指定された7月8日、8月12~15日の計21日。

 昼の部と夜の部があり、夜の部は午後7時20分から同9時までで、20分おきに映像と音響の演出があり雲海は毎回10分出現する。料金は前売り高校生以上千円(当日1300円)、小中学生500円(同800円)、未就学児は無料。前売り券は5月28日から全国のローソンで販売する。

 昼の部は午前10時から午後7時までで、雲海が1時間おきに出現する。映像や音響の演出はなく無料。

 イベントは松江市、松江観光協会、山陰中央新報社でつくる松江城天守国宝10周年記念事業実行委員会が開く。上定昭仁市長は5月26日の定例会見で「市民の皆さんと盛大にお祝いしたい」と述べた。

(藤井俊行)