看護師(左)のハンドケアを受ける来院者=松江市母衣町、松江赤十字病院
看護師(左)のハンドケアを受ける来院者=松江市母衣町、松江赤十字病院

 【松江】松江市母衣町、松江赤十字病院でこのほど、手で触れる看護「て・あーて」の大切さを実感してもらおうと、自宅でできるケアの体験イベントがあった。

 1階ホスピタルモールで同病院の看護師3人と赤十字島根県支部の看護師1人が来院者33人にハンドケアや背中をなでさするリラクセーション、小児ケアを施した。

 「て・あーて」は手で触れ、不安や痛みを和らげる看護のことで、ケアはゆっくり時間をかけてすることが大切だという。ハンドケアではクリームを使って優しくマッサージしながら、看護師が来院者の言葉に耳を傾けた。

 ハンドケアを体験した松江市東出雲町揖屋、川上香代子さん(78)は「気持ちが良かった。右手で痛いところがあったが、楽になった。家でもできる範囲でしてみたい」と喜んだ。秦美香子看護副部長は「高齢化が進み、家族同士でケアし合うことの必要性が高まっている。自宅でも家族のケアとして取り入れてほしい」と話した。(岩田理子)