中国地方では14日も大雨が続き広島県では、広島市と廿日市市に「大雨特別警報」が発表された。両市と安芸高田市、北広島町が緊急安全確保を出した。広島市では安佐南区で土砂崩れが生じたり、原爆ドーム近くを流れる中区の元安川が増水したりした。
同県庄原市などによると、50代男性が13日午後に自宅の裏山が崩れて体の一部が土砂に埋まり、軽いけがをしたことが確認された。東広島市では14日午前、80代男性が「田んぼの水を見に行く」と自宅を出てから行方が分からなくなった。県警や消防は、水難に遭った可能性があるとみて確認を急いでいる。
島根、広島両県の地方気象台によると、12日夜から14日午後までに、江の川流域で平均224ミリの降雨を観測。広島市佐伯区などでは14日午後4時までの72時間降水量が400ミリを超え、2018年7月の西日本豪雨を上回り観測史上最大となった。