益田市東町の万福寺で1日、国指定史跡・名勝の雪舟庭園を眺めながら抹茶を味わう会があり、来場者がもてなしを受けて優雅なひとときを過ごした。
茶席は上田宗箇流益田支部が設け、琴のグループ・せせらぎ会が演奏した。迎え花は池坊石見支部が生けた。
来場者は初夏の緑が映える庭園を眺め、琴の調べに癒やされながら一服を堪能した。島根県吉賀町六日市の教員、水津智翔さん(26)は「この雰囲気で抹茶がよりおいしく感じた」と話した。
万福寺は中世の領主・益田氏の菩提(ぼだい)寺で、日本遺産「中世益田」の構成文化財の一つ。抹茶を味わう会は益田市文化協会・日本遺産おもてなしの会(村上万理代表)が、中世益田に関連した企画展が市立歴史文化交流館(れきしーな)と島根県立石見美術館で開かれているのに合わせ、開いた。(吉田雅史)