雪舟庭園を描いた絵画を鑑賞する来場者=益田市本町、市立歴史文化交流館・れきしーな
雪舟庭園を描いた絵画を鑑賞する来場者=益田市本町、市立歴史文化交流館・れきしーな

 【益田】益田市内に残る二つの国指定史跡・名勝の雪舟庭園を描いた絵画展「絵画で鑑賞! 雪舟庭園」が、同市立歴史文化交流館・れきしーな(益田市本町)で開かれている。来場者が絵画で表現された中世益田の繁栄に思いをはせている。6月9日まで。

 画聖として名高い雪舟は室町時代に明(中国)へ渡って水墨画を学び、帰国後は周防国(山口県)を拠点に医光寺や万福寺などに庭園を築いた。両庭園に足を運んでもらおうと、益田市教育委員会が主催した企画展では、両庭園を描いた6点を展示している。

 このうち、浜田市名誉市民の洋画家山崎修二氏(1910~2001年)の作品「雪舟庭園新緑」(1954年、益田市蔵)は、山の斜面を生かした立体的な構成の医光寺庭園を、明るい色彩で描いている。

 浜田郷土資料館友の会の一行で会場を訪れ、鑑賞した石津公雄会長(75)=浜田市横山町=は「雪舟庭園の魅力を再認識した」と述べた。

 午前9時~午後5時。火曜休館。観覧料は一般200円、高校生以下無料。(中山竜一)