給付金による特殊詐欺被害を防いだとして隠岐の島署は2日、島根県隠岐の島町西町、ドラッグストアウェルネス西郷店の板持優悟店長(41)に感謝状を贈った。
板持店長は5月6日、来店した町内の70代男性に「マルチコピー機はないか」と尋ねられ、ないと答えると男性は店を出た。約1時間後に再び訪れ「プリペイドを買いたい」と言い、不審に思った板持店長が用途を尋ねると男性は「給付金です」と答えた。
男性は前日深夜にメールで「920万円の給付金がある。手数料千円を払ってほしい」などと何者かからメッセージを受信し、当初はコンビニのマルチコピー機で電子マネーカードを買うよう促されていた。板持店長は男性を説得した上で隠岐の島署に連絡して被害を防いだ。
感謝状を渡した平塚信一署長は「引き続き被害を防ぐ最後のとりでとして協力してほしい」と要請。板持店長は「引き留められて良かった。隠岐は電子マネーカードの購入場所が限られ何度か声がけをしている」と語った。
(鎌田剛)