かがり火の近くで神楽を披露する「斐伊川夕刻かがり火舞」がこのほど、雲南市木次町であり、神秘的な雰囲気の中、伝統の舞が披露され観衆を魅了した。
8回目の開催で、深野神楽保存会(同市吉田町深野)、深野神楽こども教室、仁多乃炎太鼓(島根県奥出雲町)の3団体が出演した。
小中学生が参加する深野神楽こども教室は、5人の神が天下泰平を祈る「五行」を演じた。子どもたちは体全身を目いっぱいに使って、元気いっぱいに舞を披露した。
深野神楽保存会と仁多乃炎太鼓が共演し、スサノオノミコトがヤマタノオロチを退治する「八戸」では大胆な演出や壮大な太鼓の音が観客を沸かせた。
家族3人で訪れた雲南市大東町の会社員、稲田貴志さん(39)は「子どもと一緒に楽しめた。屋外で見られるのが開放的でいい。子ども神楽が特にすごかった。練習しているのが伝わった」と話した。
(景山達登)