雲南市木次町平田の回遊式日本庭園「石照庭園」でハナショウブが見頃を迎え、11日、来園者が紫や白、黄色の色鮮やかな花に見入っていた。
ハナショウブはアヤメ科の多年草。庭園では21アールのハナショウブ畑に濃い紫の「石照」、ピンク色の花びらが特徴的な「千姫」など中国地方で最多の400品種、5600株が植わる。今年は例年同様の6月初旬から咲き始めた。下旬頃まで見頃が続くという。
来園者は雨露をまとったハナショウブを眺めながら浮島や池が配置された園内を散策し、ゆったりとした時間を楽しんでいた。松江市東津田町から夫婦で訪れた農家の浅野要一さん(66)は「一つの品種の花の見頃は一週間ほどと短いが、花が雨に濡れ、梅雨ならではの花という感じが大好き。心が癒やされる」と満足げに話した。
6月中無休。入園料は大人600円、中高生350円、小学生250円。
(景山達登)