【津和野】国の重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)に選定されている島根県津和野町後田、殿町通りでハナショウブが見頃を迎えた。通りを彩る約1200本の紫や白の鮮やかな花々は訪れる人々の目を楽しませている。
ハナショウブは明治の文豪・森鴎外も通った藩校養老館や津和野カトリック教会が立ち並ぶ殿町通りの掘割200メートル沿いに咲く。掘割はコイが泳ぐことでも知られている。
管理する津和野町商工観光課の堀重樹課長(56)は「この時季に合わせてたくさんの観光客が訪れてくれている。津和野に来たらまずはこの景色を見てほしい」と話した。
広島市から観光で訪れた金山翔さん(30)は「大きなコイとの組み合わせが良かった。きれいな景色を見ながらゆっくり過ごす時間は格別」と写真に収めていた。
花は今月いっぱい楽しめるという。(岡野優衣)