鳥取市は16日、市外在住者と同一の住民票コードを市民に付けるミスがあったと発表した。2人は氏名の読み方と生年月日、性別が同じで、担当者が同一人物と勘違いした。マイナンバーも住民票コードを基に作成されるため重複していた。個人情報の流出などトラブルはないという。

 住民票コードは住民票に記載される11桁の数字で、行政機関が本人かどうか特定する際に使う。

 市民課によると、市民が2010年3月、市役所で住民票登録の届け出をした際、担当者が住民基本台帳ネットワークで氏名の振り仮名と生年月日、性別を入力して検索。住民票コードが表示されたため本人のものだと思い込み、住民票に入力した。

 今年5月に市外の自治体から「同一のマイナンバーが付いている」との指摘があり、誤りが判明。2人に謝罪し、それぞれ住民票コードとマイナンバーを変更したという。

 西垣隆司課長は「本人確認が不十分だった。対面時の聞き取りを丁寧に行い、再発防止に努めたい」と述べた。  (福間崇広)