現代短歌の多様性を示す歌集が続々と刊行されている。

 小原奈実「声影記」(港の人)は、精巧で静謐(せいひつ)な文体が特長。なかでも〈雲のあひに陽光の直進が見ゆ電柱は都市の小骨なし...