5月中旬、出雲市今市町の出雲科学館の一室で、4人のブラジルルーツの児童が机を並べた。児童は全員が来日して日が浅い。不安そうな表情を浮かべながら、日本語指導員から日本の学校で授業の始まる際のあいさつや、名前の書き方を練習した。

 4月に来日した5年生のオオシロ・ナオキさ...