雲南市木次町でこのほど、「森林を守ろう!山陰ネットワーク会議アドバイザー」の佐藤仁志さん=出雲市在住=の講演会「炭は地球を救う」があり、参加者は炭の可能性について理解を深めた。
講演は雲南市と島根県奥出雲町にまたがる尾原ダム周辺の地域活性化やイベントを企画するNPO法人さくらおろちの総会に合わせ企画した。全国の自然観察指導員養成講座の講師を務める佐藤さんを招き、会員など約35人が聞いた。
佐藤さんは「炭の可能性」について、木炭や竹炭などで土地の改良や地球温暖化対策に役立つ「バイオ炭」を紹介した。炭を活用した土壌改良では保水性と通水性の改善や有用微生物の働きが活発化するなど、炭が自然環境にもたらす優れた点を説明した。
佐藤さんは「地域の活性化には地域資源の発掘と活用、外部人材との連携も大切。一体となって自然環境を守る取り組みを進めてほしい」と助言した。
(景山達登)