大阪・関西万博での上演を控え、「大蛇」を披露するメンバー=浜田市港町、原井小学校
大阪・関西万博での上演を控え、「大蛇」を披露するメンバー=浜田市港町、原井小学校

 浜田市内の小中高生たちが7月に大阪・関西万博の会場で石見神楽を披露する。壮行式が22日、浜田市内であり、大人たちによる55年ぶりの神楽の万博公演の余韻が残る中、メンバーたちは「多くの人の前で舞えるのがうれしい」と決意を新たにした。

 7月29~31日、日本国内各地の文化を体感する「LOCAL JAPAN展」で、浜田市内にある神楽団体や浜田養護学校高等部に所属する生徒ら13団体の計63人が「大蛇(おろち)」「頼政」「恵比須(えびす)」を演じる。宮崎県の神楽団体も参加する。

 「いわみ子供神楽FESTA」の会場で、壮行式と「大蛇」の上演があり、メンバーの決意表明に続いて観客の前で熱演した。石見神楽熱田保存会に所属する畑本暉來(きら)さん(12)は「万博のような大きなイベントに出るのは初めてで、緊張している。それぞれの団体で練習してきたことを力にして舞う」と話した。

 大阪・関西万博では19、20の両日に浜田市内の神楽団体から集まった約150人が、55頭立ての「大蛇」などを演じた。

(三浦純一)