夏の参院選(7月3日公示、20日投開票)が迫ってきた。日本維新の会の馬場伸幸前代表は、少数与党となった政界の現状をどうみているのか。連立政権の在り方や今の政治に求められるもの、人口減少下の国家像を含めて聞いた。
(聞き手は東京支社・原田准吏)
Q・少数与党となった現在の政治状況をどうみているか。
「少数与党いう姿は、国民の意思だ。昨年の衆院選で『少し自民党におきゅうを据えないといけないな』という中で生み出された。そもそも小選挙区制は二大政党にすることを目標に掲げていた。日本維新の会は二大政党制を目指していた。守旧派の保守と、改革派の保守の二大政党制となり、議論を戦わせるのが国家、国民のためにはよいという考え方だった。少数与党になり、数の力で押し切れなくなったのは、多種多様な意見が取り入れられるという意味で良いことになっているのではないか」
Q・なぜ今のような政治状況が生まれたか。
「自民は結党70年を迎え、今年は戦後80年だ。戦後の日本を背負ってきた政党が経済をコントロールできなくなっている。私たちの親の時代は自民に任せていれば、経済も良くなるからい...