12日以降、降り続く大雨の影響で島根県内の農地や農作物、漁港などの被害額が計5600万円に上ることが分かった。県が18日、明らかにした。松江、鳥取両地方気象台は山陰両県で19日昼前にかけて激しい雨が降る恐れがあるとして、土砂災害や河川の増水に警戒を呼び掛ける。

 島根県によると、うち水稲の被害は、江の川が氾濫した江津市や川本町などで計112・5ヘクタールが冠水するなどし、被害額は約1千万円に上るという。石見銀山の史跡、街道の一部崩落も確認した。住宅被害は床上浸水5棟、床下浸水21棟。

 両気象台によると、日本海北部の低気圧から延びる前線に向かい、南から暖かく湿った空気が流れ込む影響で大気が不安定となり、19日も雨が続く見込み。

 18日から19日にかけての1時間降水量は両県の多いところで20~30ミリ。19日午後6時までの24時間降水量は60~80ミリで、島根は明け方にかけて、鳥取は昼前にかけて、雷を伴った激しい雨となる恐れがあるという。 (古瀬弘治)