金メダルと砂丘メダルを手に笑顔を見せる入江聖奈選手=鳥取市東町1丁目、知事公邸
金メダルと砂丘メダルを手に笑顔を見せる入江聖奈選手=鳥取市東町1丁目、知事公邸

 東京五輪ボクシング女子フェザー級で日本女子初の金メダルを獲得した入江聖奈選手(20)=日体大、米子西高出=が18日、故郷の鳥取県に凱旋(がいせん)した。県出身者初の偉業に歓喜した家族やボクシング関係者らの歓迎に「早く帰りたかった。皆さんに出迎えてもらい、本当に幸せ者」と満面の笑みで語った。 (田淵浩平)

 

 金メダルを首に掛け、大好きなカエル柄のマスク姿で米子空港(境港市佐斐神町)に降り立ち、母のマミさん(48)や関係者、市民らに迎えられた。

 「五輪はプレッシャーがあったが、地元の温かい声援のおかげで緊張に打ち勝つことができた」と感謝。居合わせた女児に金メダルを掛けてあげるなど、気さくな人柄で祝福に応えた。

 鳥取市内で県民栄誉賞と県スポーツ最高栄冠賞の授与式に臨み、鳥取砂丘の砂を固めてカエルをかたどったメダルが副賞として贈られると大喜び。

 2023年春の大学卒業を機に引退する意向に変わりはないとし「金メダリストとか、県民栄誉賞といった肩書に恥じない社会人になりたい。競技生活が終わっても鳥取県の誇りでいられるような人間を目指したい」と抱負を述べた。

 夜には実家がある米子市内で市民栄光賞の贈呈式と報告会に出席。5カ月ぶりの帰郷に「夏らしいことをしていないので、海に行きたい。晴れてくれたらいいな」と期待した。 

 

一問一答  恩返しできてうれしい

 入江選手は米子空港などで報道陣の取材に応じた。一問一答は次の通り。

 ー鳥取県勢初の金メダリストとして帰郷した。

 「まだふわふわしていて、金メダリストという感じがしない。鳥取県初は運良く私だった。お世話になってきた鳥取県や米子市の皆さんに少しでも恩返しができたのがうれしい」

 ー地元からの応援の声は五輪にどう作用したか。

 「SNS(会員制交流サイト)で多くのメッセージをいただいた。こんなにも応援され、幸せだなと思った」

 ー故郷の子どもたちへのメッセージを。

 「自分の好きなことをしていくのが一番。好きなことなら練習できるし、継続できる。好きなことを極め、金メダルでもいいし、他の目標を立てて頑張ってほしい」

 ー地元でカエル探しはするのか。

 「私の家の近くに田んぼがいっぱいあり、カエルの鳴き声がするのは知っている。じっくり探してみたい」