出雲市斐川町沖洲、出雲空港ターミナルビルで「七夕祭り」が開かれ、利用客が家内安全や良縁成就などの願い事を短冊に書き、ササに結び付けている。7日まで。
日本航空(JAL)グループが日本の伝統文化や空港に愛着を持ってもらおうと、1982年から空港内で実施する。今年は出雲、隠岐を含む国内外の92空港で取り組み、昨年は短冊2万3千枚が集まったという。
1階ロビーに高さ1・5~2メートルのササ5本を設置した。「翼に、願いを」と裏面に書かれたJALの短冊や、雲をイメージした出雲空港オリジナルの短冊を無料で配布。利用者が短冊にそれぞれの思いを託した。日本語だけでなく、英語やポルトガル語で書かれた短冊もある。
家族で訪れた松江市の湖南中1年、山田鈴奈さん(12)は「みんなが仲良く過ごせますように、と書いた。願いがかなうとうれしい」と話した。
短冊は「仙台七夕まつり」で知られる仙台市の大崎八幡宮に奉納される。JAL出雲空港所のグランドスタッフの市川舞さん(24)は「皆さんの願い事をしっかりと届けたい」と話した。
(佐野卓矢)