決勝で追加点を挙げ、盛り上がる出雲北陵のOBチーム=大田市大田町、市民野球場
決勝で追加点を挙げ、盛り上がる出雲北陵のOBチーム=大田市大田町、市民野球場

 元高校球児でつくるOBチームが再び聖地を目指すマスターズ甲子園島根県大会の準決勝と決勝が6日、大田市大田町の市民野球場であり、決勝は出雲北陵が9-2で大東を下し、6年ぶり2度目の栄冠を手にした。11月に甲子園である本大会で東京都代表と対戦する。

 大会は全国高校野球OBクラブ連合が2004年から実施。島根県では16年に始まり、今年は20校のOBチームが出場した。硬式球を使用し、登録選手20人のうち35歳以上が10人以上、投手は27歳以上で1人2イニングまでといった特別ルールで争った。

 準決勝は大東が6-2で大社を下し、出雲北陵が9-6で松江北を破った。決勝は打線が爆発した出雲北陵が四回に逆転し、大東を振り切った。

 選手たちは年齢を重ねても闘志は現役時代と変わらず、高校生をほうふつさせる全力プレーで会場を沸かせた。出雲北陵OBで名古屋市から参戦した会社員上村淳さん(42)は「世代を超えて楽しめた。まさに全員野球だった」と話した。

(勝部浩文)