新聞に目を通す児童=浜田市内田町、美川小学校
新聞に目を通す児童=浜田市内田町、美川小学校

 NIEチャレンジ校(実践指定校)の美川小学校(浜田市内田町)で9日、新聞教室があり、5年生13人が新聞記事を読み、書き手の意図や工夫を学んだ。

 国語の単元「新聞記事を読み比べよう」の一環。児童はまず、講師を務めた山陰中央新報社NIE担当から記事の構成や写真の役割を教わった後、個別の記事を例に、記者が伝えたかったことを考えた。

 浜田市にIターンして漁師になった男性が、学校近くに鉄板焼きの店を開いた昨年11月の記事について、児童は「(記者は)漁師も鉄板焼きも両方する男性の挑戦を伝えたかった」「笑顔で料理を振る舞う姿を見せたかった」などと発表した。

 記者が男性の二つの挑戦を伝えるために米大リーグ・大谷翔平選手を指す「二刀流」という印象的な言葉を用いたり、温かい人柄が伝わるよう笑顔の写真を使ったりしていることから、読者を引き付ける言葉や写真の選び方を理解した。

 川神芽依さん(10)は「記者が相手の話をしっかり聞き、一生懸命記事を書いていることが分かった。これからも新聞を読みたい」と話した。