中小小規模企業は大手企業と比べると従業員に対する福利厚生は十分とはいえない。福利厚生面の弱さは採用面でもマイナスだ。地域金融機関が中小小規模企業のための福利厚生を提案するケースは従来からあるものの、給与の前借りや資産形成といったお金の視点に限定されていた。なんでもかんでもお金に収斂させようとする金融機関の思考回路は常に硬直的である。

 数年前から一部の地方銀行が「暮らし」「健康」「飲食」といった中小小規模事業者の従業員の生活の視点まで範囲を広げた福利厚生プログラムの取り扱いを始めているが、これが非常に...