デジタル実体顕微鏡を使って葉などを観察する子どもたち=出雲市今市町、出雲科学館
デジタル実体顕微鏡を使って葉などを観察する子どもたち=出雲市今市町、出雲科学館

 体験を通して科学技術に興味を持ってもらう「科学の縁結び祭り」が26日、出雲市今市町の出雲科学館で始まった。家族連れが顕微鏡を使った観察や、溶かした金属でのキーホルダー作りを楽しんだ。27日まで。

 団体やボランティアが準備して、計22ブースを設けた。キットを使ったロボットの作製や、水や土砂の流れが分かる実験装置を使って出雲平野と宍道湖の成り立ちを学べるブースなどがある。

 デジタル実体顕微鏡を使ってお札や植物、鉱物などを観察できるコーナーでは、お札に印字された極小の文字や、葉の筋などを観察した。参加者は、小さくて普段見えない世界に興味津々で、お札で「ニホン」という文字を見つけると驚きの声が上がった。

 出雲市の荒木小学校3年、安孫子(あびこ)結一(ゆういち)さん(8)は「宝石やお札の見えないところを見ることができた。家でも調べてみたい」と笑顔で、スズを溶かしてキーホルダーを作った大社小学校4年の鳥屋尾陽(ひなた)さん(9)は「自分で作れて楽しかった。かばんにつけたい」と話した。

 理科教員らでつくる「科学の縁結びネットワーク」が主催した。27日の受付時間は、午前9時半~午後3時半。

 (片山皓平)