出雲市内の小中学生が夏休みに手がけた自由研究の優秀作品が同市今市町の出雲科学館で展示され、身の回りの疑問から地球の神秘に迫る研究まで、力作が来場者を楽しませている。入場無料、27日まで。
科学教育の振興を目的に市教育研究会が主催。小学1年から中学3年まで240点を展示している。
研究の動機や方法、仮説、結果、考察を模造紙1枚にまとめて紹介。小学の部で市長賞を受賞した北陽小5年の和泉縁さんはアリが歩く速度が地面がぬれているかどうかや風、気温、餌などの条件でどう変化するかを調べた。
中学の部の市長賞に輝いた河南中2年の山本実生さんは、湿度と毛髪の関係を調査。くせ毛や直毛などに分けて12時間水につけた後の変化を詳しくデータで示している。
砂鉄から鉄を作ったり、カブトムシのふんで植物が育つか調べたりした作品もあった。倉吉市福庭町から訪れた谷本真一さん(55)は「身近なことをテーマにしているのが面白い」と見入っていた。
(佐野卓矢)