釣りを楽しむ親子ら=出雲市大社町宇龍沖
釣りを楽しむ親子ら=出雲市大社町宇龍沖

 出雲市大社町宇龍の沖でこのほど、イカ釣りの体験会があり、市内の親子連れら20人が漁船に乗って、夜の海上で釣りを楽しんだ。

 参加した小学5年~中学1年生の10人とその家族は3隻の漁船に分かれ夕刻、宇龍港を出航した。釣り場に着くと、鉛のルアー「スッテ」を使用した「イカメタル」で獲物を狙った。

 日が沈むと船にはいさり火がともった。地元漁師によるとイカは不漁で釣果は3隻で8匹だったが、代わりにサバが大漁だった。

 サバを13匹釣ったという市立長浜小学校5年の栗田緋奈乃さん(10)は「イカはお母さんが1匹釣った。おいしく料理してもらう」と話した。

 体験会は漁業と出雲で採れる海の幸を身近に感じてもらおうと、一般財団法人大社湾漁業振興基金と市が2023年から毎年開催する。同基金の古山三樹事務局長(75)は「小さいころに釣りを体験することで、親しみにつながると思う。楽しい思い出になってほしい」と述べた。

(黒沢悠太)