日本電機工業会が23日発表したエアコンなど白物家電の7月の国内出荷額は、前年同月比8・5%減の2490億円にとどまり、2カ月連続の前年割れとなった。新型コロナウイルスによる「巣ごもり需要」に陰りが出ている。
前年に1人当たり10万円を配った特別定額給付金で需要が押し上げられた反動も影響した。2カ月連続の減少は2020年8、9月以来。このときは前年に消費税増税の駆け込み需要があり、その反動減があった。
今回の調査では幅広い品目が振るわなかった。感染対策を背景に堅調な需要に支えられてきた空気清浄器は33・7%減の27億円で、1年4カ月ぶりのマイナスとなった。冷蔵庫や洗濯機、炊飯器、ホットプレート、エアコンも減少した。