九州北部から山陰にかけての前線の接近で、山陰両県は10日、各地で断続的に雨が降り、松江、出雲、大田3市の一部に避難指示が出たほか、JRなどの交通機関が運転を見合わせるなど大きな影響が出た。
松江、鳥取両地方気象台によると、9日正午の降り始めから10日午後4時までの各地の雨量は、鹿島(松江)167・0ミリ▽大田154・0ミリ▽佐田(出雲)151・5ミリ▽松江148・5ミリ▽境(境港)136・0ミリ▽福光(大田)132・5ミリーなど。
同日午後9時時点で、大田市の静間、鳥井両地区1000世帯、2206人に避難指示が出ていたが、同10時に高齢者等避難に切り替わった。松江、出雲両市内の避難指示は解除された。
高速道路は山陰道出雲IC(インターチェンジ)ー石見銀山IC間が全面通行止め。一般道は、枕木山線(松江市)のほか、斐川一畑大社線、鰐淵寺線(いずれも、出雲市)、邑南高宮線(邑南町)、鳥取県道大滝白水線(伯耆町)、倉吉江府溝口線(江府町ー伯耆町)が一部通行止めとなった。
昨年7月の豪雨で道路が崩落した島根県道大社日御碕線(出雲市)は一時通行止めとなっていたが、10日午後7時30分に解除された。
JR西日本中国統括本部によると、山陰線の出雲市ー益田駅間、益田ー下関駅間、木次線は始発から運転取りやめ、米子ー出雲市駅間でも、出雲市駅11時18分発、米子駅同11時31分発の普通列車を最後に終日運転を取りやめた。
また伯備線、芸備線も順次運転を取りやめた。
一畑電車は、午後1時45分以降、全線で終日運転を取りやめ、11日も始発から運転を取りやめる。
高速バスは、出雲ー博多間が上り下りとも運休。11日も運行を取りやめる。
空路では、日本航空が午後に発着する出雲ー福岡便の1往復2便を機材繰りなどのため欠航にした。















