買い物客にアンケートする子どもたち=松江市学園2丁目、みしまや
買い物客にアンケートする子どもたち=松江市学園2丁目、みしまや

 子どもたちが食品ロスの削減について学ぶ探究活動が31日、松江市内のスーパーであり、買い物客に意識調査をして社会課題への理解を深めた。

 子どもたちの創造性を育もうと、小中学生などに科学実験教室を開く「SUN in SCIENCE(サン イン サイエンス)」(松江市西川津町)とスーパーのみしまや(同市雑賀町)が開いた。

 参加した7人は、講師を務めた島根大教育学部の松本一郎教授(環境教育)から安全に食べられる「消費期限」と品質が保たれおいしく食べられる「賞味期限」の違いについて学んだ後、野菜や乳製品コーナーでアンケートを実施した。

 値引き商品についての感想や、商品棚の手前にある期限が迫った商品を購入する「てまえどり」をしない時の理由について尋ね、まとめ買いするときは期限が長い棚の奥から取ってしまうといった回答を引き出した。

 啓発ポスターや動画による継続的な食品ロス対策などについても議論した。松江市立乃木小学校5年の高橋耀(あき)さん(11)は「野菜を買いすぎる人がいたので、ばら売りが効果があると思う」と話した。

(曽田元気)