次々と押し寄せるようにやって来る強い揺れ。鳴り響く携帯電話の警報音。緊急地震速報は約20分間に4度も発表された。島根県東部を震源に山陰両県で最大震度5強を観測したきのうの地震。肝を冷やしたのと同時に、今後に不安を抱いた人も多いだろう。
1月に発生した地震で思い出すのが、31年前の阪神大震災と、2年前の元日の能登半島地震。ともに大火災を引き起こした。今回幸いだったのが、最初の揺れが火気の使用が少ない午前10時台だったこと。被害の全容把握はこれからだが、最小限であるのを願うばかりだ。
予兆はあった。前日夕方にも島根県東部を震源にした地震が2度あった。気象庁は「地震活動の活発な状態が続いている」とし、今後1週間程度は最大震度5強程度の地震に注意するよう呼びかけている。いつにも増して備えが重要だ。
昨年10月、松江市内で講演した気象防災キャスターの天達武史さんの言葉を思い出した。「避難する際は持病の薬や入れ歯など、人から借りられない物は必ず準備しておく必要がある」と指摘。靴や自分の存在を外部に知らせるホイッスル、停電時に使う小型ライトも必需品に挙げた。
地震はいつ、どこで起こるか分からない。とはいえ震源地周辺で確率が高まっているのは間違いない。言い尽くされた言葉だが、備えあれば憂いなし。最終的に“空振り”になることを祈って早急に準備したい。(健)













