明治時代の松江が主な舞台のNHK連続テレビ小説「ばけばけ」に出演する、俳優の高石あかりさんとトミー・バストウさんが1日、松江市役所と島根県庁を訪れ、放送開始を前に意気込みを語った。
ばけばけは29日に放送が始まり、高石さんは松江ゆかりの文豪ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の妻セツがモデルの主人公・松野トキ役。バストウさんは八雲がモデルのレフカダ・ヘブンを演じる。
2人は市役所で「ようこそ松江へ」と手作りしたうちわを振る職員に出迎えられ、花束を受け取った後、上定昭仁市長と面会した。
高石さんは出雲空港で多くのばけばけのポスターを見たといい、「地域全体で盛り上がっているのを感じてうれしい」と喜んだ。バストウさんは松江の風情が出身地の英国に似ているとして、「松江に来ると故郷に帰ってきた気持ちになる」と話した。
県庁では県観光キャラクター・しまねっこと触れ合い、丸山達也知事と懇談。丸山知事は「八雲が著作を通じて世界に発信した日本の精神性が再注目されてほしい」と期待した。
2日から5日間、2回目の松江ロケがあり、県内各地でも撮影する。撮影は現在、全体の半分を終え、来年2月上旬まで続く予定。...