相撲団体で優勝した鳥取城北のメンバー=新潟県糸魚川市、同市民総合体育館
相撲団体で優勝した鳥取城北のメンバー=新潟県糸魚川市、同市民総合体育館
相撲団体で優勝した鳥取城北のメンバー=新潟県糸魚川市、同市民総合体育館

 北信越5県を中心に行われた全国高校総合体育大会(インターハイ)「北信越総体」が24日、閉幕した。島根県勢はホッケーやカヌー、鳥取県勢は相撲、サッカーなどでの健闘が光った。今大会の選手たちの奮闘を2回にわたって振り返る。 鳥取勢は団体10種目、個人24種目で入賞を果たした。

 相撲の団体では、鳥取城北が鳥取市で競技が開催された2016年以来となる優勝を飾った。個人でも主将の落合哲也が今年3月の全国高校選手権に続く高校生横綱となり、強さを印象づけた。

 落合が「必ず勝つと腹を決めてから土俵に向かった」と話したように、団体のメンバーが土俵上で見せた闘志を前面に出した表情にはすごみを感じた。団体では、アルタンゲレル・ソソルフー、成田力道、成松祐乃介、河本優聖の2年生も力を発揮。来夏の四国総体での連覇が期待される。

 サッカー男子の米子北は、決勝で優勝候補筆頭の青森山田に延長の末、惜敗したが、伝統の堅守速攻で帝京、神村学園といった強豪を次々に破る戦いぶりは見事だった。

 中村真吾監督が「選手がピッチ内で『こうしたい』と意見を話せるようになった」と試合を重ねるごとに選手に頼もしさを増していった。

 自転車は倉吉東の林原聖真が男子ロードレース(89キロ)で頂点に立った。中盤から積極的なレース展開を見せ、残り約1キロを切ったところでスパートをかけ、後続を振り切った。近年の鳥取勢は中長距離で結果を残しており、躍進ぶりを象徴するような優勝だった。

 陸上は、日本選手権(6月)で準決勝進出を果たした女子100メートルの角良子(倉吉東)が準優勝、同100メートル障害に出場した2年生の福嶋ひなた(鳥取中央育英)は予選落ちしたが、来年に向け期待を感じさせる走りだった。 (報道部・景山達登)