俳優の岡田准一が9月8日、都内で開催された「Netflix10周年ポップアップイベント『イクサガミ』スペシャルトークショー」に登壇。主演・プロデューサー・アクションプランナーの三役を務めた本作への想いを熱く語った。
【全身ショット】鍛えられた身体にスーツを着こなす岡田准一
Netflixシリーズ『イクサガミ』は、今村翔吾の小説『イクサガミ』シリーズ(講談社文庫)を原作にした作品で、11月13日よりNetflixにて全世界独占配信される。物語の舞台は明治11年、深夜の京都・天龍寺。岡田演じる主人公・嵯峨愁二郎を含む292名の志士たちが、「木札」を奪い合い、東京への生還を目指す死のゲーム〈蠱毒(こどく)〉に挑む。
イベント冒頭、岡田は「Netflix日本上陸10周年、本当におめでとうございます。この『イクサガミ』という作品が、“Netflixの10年の答え”と言っていただけるような作品になったことを、本当に光栄に思っています」と喜びを語った。
続けて、「ちょうど10年前は大河ドラマ『軍師官兵衛』をやっていた頃で、いつかプロデューサーも含めて作品を作る立場になりたいと思っていました。19歳の頃に“アクションと時代劇ができる俳優になります”と事務所にプレゼンして、そこからずっと取り組んできたことが、この作品でひとつ実現できたように思います」と長年の夢を振り返った。
イベントには脚本・監督の藤井道人、原作者の今村も登壇。今村は「10年前までは一度も小説を書いたことがなかった自分が、ちょうどその頃に書き始めて、今こうしてこの場に立っていることを不思議に感じています」としみじみ。「最初から“Netflixでなければ映像化は難しいだろう”と思っていましたし、“主演は岡田准一さんしかいない”と思って書いたので、その両方が実現したことに感謝しています。まるで静かなラブコールが届いたような気持ちです」と笑顔を見せた。
藤井監督は、2023年に岡田とタッグを組んだ映画『最後まで行く』に触れ、「そのときに岡田さんからたくさんのことを教えていただき、アクションへの関心も強まりました。時代劇は初めての挑戦でしたが、原作を読んで“なぜ戦うのか”“なぜ生き残るのか”というテーマが現代にも通じると感じ、自分の視点で向き合いたいと思いました」と語った。
完成した映像作品を鑑賞した今村は、「魂を込めて書いた物語が、何千人もの情熱によって壮大な作品に仕上がりました。世界に誇れるドラマですし、切り込み隊長として先陣を切っていけるような作品になったと思います」と絶賛。
藤井監督も「この作品で出会えたことが、自分の人生で最も幸せな出来事のひとつです。見てもらうまでは私たちの仕事ですが、妥協なくやりきったという自信があります」と語った。
岡田も「この『イクサガミ』という作品に出会えたことに心から感謝しています。40代でこの作品に取り組めたこと、最高の原作と、藤井監督をはじめとする素晴らしいクリエイター陣と一緒に時代劇を作れたことは本当に幸運でした」と話した。
本作は、9月17日より韓国で開催される「第30回釜山国際映画祭」にも正式招待が決定しており、配信に先駆けて現地で世界初上映される。岡田は「アジア、そして世界でどのように受け入れられるか、今はワクワクと不安が入り混じっています。釜山国際映画祭では“時代を変える作品になるはずだ”と高く評価していただき、アメリカでも異例の予告編が流れていて、海外からの注目も高まっています。『イクサガミ』が世界へ羽ばたくことを願っていますし、皆さんの応援が大きな力になります」と呼び掛けていた。
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